3歳馬のエピカリスとローズプリンスダムをはじめ、みやこS(GIII・ダ1800m)に美浦から出走する各馬について、管理する各調教師のコメント。

■エピカリス(牡3・美浦・萩原清)について、萩原調教師。
「予定通りの追い切りができて、動きも良かったです。夏を越しても大きな変化がなく来ていますし、状態面も変わりありません。前走(レパードS・GIII・3着)は、競馬だけに色々な要素が重なりましたが、この馬自身はしっかりと動いていました。

　今回コース替わりは特に気になりません。古馬と初対戦で力関係が鍵になりますが、どんなレースをしてくれるか期待したいです」

■ローズプリンスダム(牡3・美浦・畠山吉宏)について、畠山調教師。
「前走(レパードS・1着)は人気がありませんでしたし、好位の後ろでおさえてどんな競馬ができるかやってみました。終い良い脚を使ってくれて新たな一面が出ましたし、1着と最高の結果でした。元々スタートの良い馬なので、それまでは先団につけて流れに乗る競馬が多かったですが、強い相手に前走のような形の競馬ができたのは収穫でした。

　短期放牧を挟みながらコンスタントに使われていましたので、夏場は福島の牧場に放牧に出て、このレースから逆算して帰厩させました。牧場でも乗っていましたし、仕上がり早のタイプなので、戻ってきてからも太め感はありません。今週(11/1)は前に1頭置いて、余裕があるようなら並びかけてもいいという指示でしたが、最後交わしてからもフワフワするくらい余裕がありましたし、動きも良かったです。

　距離の1800mはこれまでも勝っていますし、回りも右左は問わない馬です。自在性もあって乗りやすく、一生懸命走って力を100パーセント発揮してくれます。今回は強力なメンバーが揃っていますが、前走のように折り合いをつけて最後どのくらい脚を使ってくれるか期待したいです」

■モンドクラッセ(牡6・美浦・清水英克)について、清水師。
「年齢とともに気持ちの入りが遅くなってきました。前走(オーバルスプリント・JpnIII・8着)も、気持ちの問題かなと思います。今回デキや体調は良いですし、力はありますので、あとは馬の気持ちが走る方に向いてくれればと思います。逃げられないと良い結果が出ないので、やはり前に行けた方が良いでしょう」

■ルールソヴァール(セン5・美浦・高木登)について、高木師。
「夏場があまり良くないので、放牧に出しました。今回はフレッシュな状態です。ただレースでは周りに気を遣っている感じで、まだ全力で走っていません。ブリンカー着用の効果はありますが、精神面がまだしっかりしていない感じです。能力はある馬なので、重賞のここでどこまでやれるかですね」

■マイネルクロップ(牡7・美浦・畠山吉宏)について、畠山調教師。
「前走(ブラジルC・OP・14着)もブリンカー着用で4コーナーあたりまでは良い感じで走っていましたが、いざ追い出すと案外でした。今週(11/1)の追い切りは全体時計が遅いのに、伸びが今ひとつだったように、調教は動かない馬です。脚元は問題ないですし、あとは気持ちですね。何とかきっかけを掴めればと思っています」

(取材・写真：佐々木祥恵)