第34回
マイルチャンピオンシップを制した
ペルシアンナイト(牡3歳、池江厩舎)はレースから一夜明け、栗東トレセンの馬房で元気な様子を見せた。
「ダメージはないと思います」と笑顔の斎藤助手。
実は斎藤助手は
エリザベス女王杯で3着だった
ミッキークイーンも担当している。
ミッキークイーンは強い内容の競馬をしながらも
ミルコ・デムーロ騎手が操る
モズカッチャンに敗れたため、1週前は苦汁を飲んでいたのだ。
「
エリザベス女王杯では敵だったので痛い目に遭いましたが、味方についた
マイルCSではとても頼もしかったです」
鞍上の手綱さばきは今週も冴えていた。ゲートの出が良かった
ペルシアンナイトを、すぐに下げて内に潜り込ませた。そして、鞍上は勝負どころでは迷いなく外に持ち出し追い込んだ。
「どこまでこれるかと思ったけれど、見事に差し切ってくれましたね。ゴール前のひと伸び、素晴らしかったですね」
ペルシアンナイトはまだ3歳馬、今後もさらなる期待がかかる。
「トモのあたりとか、体はもっとふっくらしてもいいですね。距離も融通が利くと思いますよ」
(取材・写真:花岡貴子)