胸の高鳴りを感じながら-。
有馬記念初参戦となる
シャケトラ(牡4歳、栗東・角居)。担当の上村典久助手(45)にとって、担当馬を暮れの
グランプリに出走させるのは今回が初めてだ。
同助手の実弟は、今月7日に新規調教師試験に合格した、元騎手の
上村洋行助手(44)=栗東・池添兼。弟の吉報に「俺もいいことないかな(笑)」と冗談交じりに話しつつ、「
天皇賞・秋もジャパンCも全て初めてでしたが、一番お客さんが入って注目も集まりますからね」と武者震いする。
春の
日経賞V以降に挑んだ4戦は全てG1。なかなか結果は出せていないが、「中山が合いそうだし、右回りはそんなに崩れないと思う」と仕上げ人に悲観の色はない。
愛馬と初めて迎えるひのき舞台。「青写真通り、無事に来てくれた。
チャレンジャーですから、自分の競馬に徹するだけ」と口元を引き締める。上村助手の長く短い1週間が始まった。(デイリースポーツ・向 亮祐)
提供:デイリースポーツ