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ダノンプレミアムでケイアイファーム4年ぶりのGI制覇 「従業員みんなの力がなければできなかったこと」

  • 2017年12月20日(水) 14時29分
 道中は3、4番手につけると、直線では他馬を突き放して独走態勢に入り、2着に3馬身半差をつける圧勝で2歳牡馬チャンピオンに輝いたダノンプレミアム。無傷の3連勝でGI制覇を果たした生産馬の快挙に、新ひだか町三石川上・ケイアイファームの中村祐子社長は「従業員みんなの力がなければできなかったこと。調教師や騎手にも感謝したい」と喜びをかみ締めた。

 同牧場は中村社長の夫でクラブ法人「ロードホースクラブ」代表の中村伊三美さんが昭和62年に開設。現在は従業員24人が繁殖牝馬54頭、育成・当歳馬約70頭を管理する中規模牧場。

 この日、伊三美さんと長男でゼネラルマネージャーの智幸さんは競馬場でレースを観戦。牧場では祐子社長が「とりあえず不利がないよう、自分の力をレースで発揮してくれたら」と見守っていたが、期待以上の走りに「泣けてきた。GIを勝つことはとても難しいこと」と、同牧場では平成25年12月にロードカナロア香港スプリントを2連覇したとき以来4年ぶりのGI制覇を実感。

 2歳春までダノンプレミアムを見てきた同牧場獣医師の加藤健さんは「とにかく体の出来が良くてパワフルな馬だった」と幼駒時代を振り返る。レースについては「乗りはじめたときから評価は高かったがここまで走るとは。まだまだ(能力の)底は見せていないので距離は伸びても大丈夫だと思う」と来年のクラシック戦線での活躍を期待している。

 レース後は、札幌へ出張中の酒井芳秀町長に代わり本庄康浩副町長や軽種馬関係者がお祝いに駆け付けた。伊三美さんの父・和夫さんが2日に亡くなったことから、GI優勝恒例の万歳は見送ったが、ダノンプレミアムの勝利を祝福。本庄副町長は「別格で強かったので来年も楽しみ。町内生産馬の中央GI制覇は久しぶりなのでみんな喜んでいる」と話していた。

日高報知新聞社

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