「
シンザン記念・G2」(8日、京都)
想定外の出来事が、逆にスケールの大きさを際立たせた。
エアアルマスは栗東CWで
ティカル(3歳500万下)と2頭の併せ馬の予定が、他厩舎の馬が加わり3頭併せになってしまうアク
シデント。その馬にいったんは抜かれたが、慌てるそぶりは一切見せず、ゴール前で猛追すると最後は3馬身差をつけてフィニッシュを決めた。
「抜かれた時もムキになることもなかったし、ちゃんととらえてくれた。逆にいい調教ができました」と
池添学師はセンスの良さが光った内容を褒めたたえる。時計的にも6F84秒8-39秒1-12秒9と申し分なし。初めてまたがった福永も「スピードの乗りが良くてエンジンがいい」と高い評価を与えた。
新馬戦は直線でスペースがなく脚を余しての2着。スムーズだった2戦目は4馬身差の圧勝と、まだ底を見せていない。「目標はNHKマイルC。まだ良くなる馬ですし、成長を促すためにも、賞金を加算して休ませたい」と勝ち負けを意識。未完の大器が新春の淀で初タイトルを手にして、3歳マイル路線の主役へ躍り出る。
提供:デイリースポーツ