年明けは一刻も早く勝ち鞍を挙げたい。その気持ちはどこの厩舎も同じだろうが、開幕ダッシュが利く厩舎と、スロースターターになりがちな厩舎があるもの。そんな中、「ウチは正月開催が得意やねん」と豪語するのは宮本調教師だ。
2004年の厩舎開業から昨年までのトータルで
JRA276勝を挙げているが、そのうち1月が最多の31勝。12月のそれ(15勝)と比べると実に倍以上の勝ち鞍なのだから、まさに「1月に強い厩舎」と言える。
しかも、その中身も非常に濃く、3年前にはGIII
京都金杯を
ウインフルブルームで勝利し、昨年はGIII
シンザン記念を
キョウヘイで制している。正月開催の、特に重賞では要注意の厩舎なのは間違いない。
「なんでウチが正月を得意にしているかって? やっぱり早めに勝って安心したい気持ちがあるから、駒をとっておくんだよね」とトレーナー。
昨年は12勝と勝ち鞍が伸び悩んだため、12月のラストまで駒を使い続けてしまったらしいが、それでも年明け3日間開催で合計10頭前後の管理馬を投入するというのだから、やはり正月開催にかける意気込みはかなりのものがある。
京都金杯で2年連続の「正月重賞V」を狙う
キョウヘイは当然、要チェック馬となる。
「追い切りは高倉にすべて任せているけどね。今週(3日)もいい動きだったと思うよ。確実にしまい33秒台の末脚を使ってくれるし、ここも流れさえ向けば」
例年、正月の京都開催といえば、内の先行馬が残るイメージはあるが、正月に強い宮本厩舎なら、そんなデータも吹き飛ばす?
京都金杯は
キョウヘイの差し脚に注目だ。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
東京スポーツ