「
京成杯・G3」(14日、中山)
東京の未勝利、中山の
葉牡丹賞と、芝2000メートルを逃げ切り連勝し、G3戦に挑む
ジェネラーレウーノ。この2戦の内容だけでも世代上位の力が見込めることは明らかだが、矢野英師は「まだ走り切っていない」と断言。まだまだこんなものじゃないと言わんばかりだ。
育成段階から肉体的な能力は評判が高かった。ただ、闘争心が引き出せない。「本当はもっと切れるはず。けれど現状では前々で粘らせている。あとは経験を積んでいかないと」と同師は悩ましそうだ。近2走の逃げは結果優先の安全策。勝ち上がれるところで結果を出しておくことに重きを置いた選択だったようだ。
もちろん手は模索している。4日美浦Wの1週前追い切りでは初めてチークピーシーズを装着した。首を低く保って重量感あるギャロップ。ほどよく前進気勢が引き出されたように見えたが、トレーナーの求めるレベルははるかその上にあった。「直線を向くまで、すごくいい感じで来たけどね。他厩舎の馬が先に行っていたのに食いつくかと思っていたが…」。さらに5馬身ほど先までとらえる“キレ”を期待していた。
ここで重賞勝ちを得れば、賞金的にはひとまず一段落つける。この馬の真価を引き出す時間を得るためにも、まずは結果が欲しい。
提供:デイリースポーツ