年明け初めて関西圏で行われる古馬の中距離重賞。今年で65回という長い伝統を誇るが、ハンデ戦のためトップクラスが参戦することは稀だ。GIIではあるものの実績面のハードルが低く、「格より勢い」という傾向が見られるのが最大の特徴である。
1.瞬発力勝負で軽ハンデ馬に有利
スローになりやすい条件で、斤量に恵まれた格下馬がしばしば穴を開けてきた。反面、重い斤量を背負った馬は苦戦していて、57kg以上を背負った馬は過去10年で勝率・連対率5.6%。その大半が人気になっていたことを考えると、重いハンデを背負った馬の扱いには慎重にならざるを得ない。
2.前走重賞組と条件戦上がりが互角
過去10年間、前走で条件戦を使われていた馬の連対率が18.5%であるのに対して、前走で重賞を使われていた馬の連対率は15.5%。前走G1組になるとさすがに連対率22.7%と数字が良くなるが、そうでないならば条件戦上がりと重賞組は五分と見て差し支えない。
3.リピーターレースではない
一昨年の勝ち馬
レーヴミストラルは、連覇を狙った昨年も出走したものの10着に大敗した。同じことは以前もたびたびあって、2015年には前年の勝者
サトノノブレスが1番人気で11着、2009年も前年勝者の
アドマイヤモナークが2番人気で5着に敗れた。
パフォーマプロミスは6歳馬だが、キャリアはまだ11戦。3歳9月のいわゆる「スーパー未勝利戦」でデビュー勝ちしたという晩成タイプで、それから2年4か月で重賞を争えるところまでやって来た。11戦のうち3着以内を外したことが3回だけと、相手なりに走れるタイプで、直線が長いコースの長丁場はベストの条件。ハンデ戦ならば重賞級が相手でも好勝負になる。