「
愛知杯・G3」(13日、中京)
連覇へ向けて視界は良好だ。昨年の
愛知杯で待望の重賞初制覇を飾ってから1年。年が明けて6歳になった
マキシマムドパリだが、衰えの気配は全く見せない。追い切りは栗東坂路で、主戦の藤岡佑が騎乗。全くの馬なりだったため、4Fは56秒9と遅いが、ラストは12秒5の好タイムでフィニッシュした。
「ジョッキーも『順調に来ている』と言っていたけど、状態は変わらないね。この馬は冬場がいいみたい」と松元師は出来の良さに目を細める。夏は牝馬という競馬界の格言はあるが、冬に強い牝馬というのは珍しい。厳寒がむしろプラスに働いている。
春に繁殖入りすることが決まっているため、使っても競馬はあと2戦。「いい意味で昨年と変わりないし、もう1年走れそうなくらい。前走はスタートから出していった分、苦しくなった。今度は出たなりで。スムーズに運べれば結果は付いてくると思う」と指揮官は自信ありげの表情。トップハンデの56キロでも、この相手なら力が違う。
タイトルホルダーの底力を示してみせる。
提供:デイリースポーツ