この馬にはやはり、このジョッキーが一番合う――。
競馬ファンなら、そんな思い入れのあるコンビが必ずいるはずだ。一競馬ファンだったころ、坂路野郎の中では「
タイキブリザードは岡部より坂本の方が合う」イメージが強かった(あくまで主観。突っ込みはなしということで…)。
本題はGII
東海S(21日=中京ダ1800メートル)。
アスカノロマンにはやはり、太宰が一番合う――。そんなイメージを持っている競馬ファンは少なくないのでは。
初勝利となったデビュー4戦目から主戦を務め、一昨年の当レース、GIII
平安Sの重賞2勝を含む、この馬の過去7勝は他ならぬ太宰とのコンビで挙げたものだ。しかし、一昨年の
南部杯で4着に敗れた後は鞍上が和田に
チェンジ。木幡広、柴田善が騎乗することもあったが結局、新たに勝ち星を挙げることができないまま現在に至る。
で、今回、久々のコンビ復活。これにはオーナーサイドから「太宰に戻してほしい」とのオーダーがあったとか。この名コンビ復活で、近走ふがいない競馬を続けている馬が、走る気を取り戻すのではないか、と坂路野郎はちょっぴり期待してしまう。
「やっぱりアイツが一番この馬には合っているよな。以前、勝っているように、ジョッキーだけでなく、コースとも相性がいいわけだろ。ここで走らなかったら、もうさすがに何も言えなくなるわな」とは担当の佐藤厩務員だ。
もちろん、舞台、騎手との相性がどんなに良くても、馬自身に衰えがあっては、巻き返しは難しいだろうが、少なくとも前走の
師走S・15着惨敗は「攻め馬をやり過ぎて、当日には馬がもうヘバっていた」と言うのだから度外視可能だろう。
「今回はそこも踏まえて調整してきたので、前回みたいなことはないはず。決して馬が衰えたとは思っていない。何とかいいところを見せてほしい」(佐藤厩務員)
一本かぶりになるであろう
テイエムジンソク打倒とまではいかなくとも…。大穴としてヒモ候補には入れておきたいと思わせる名コンビだ。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
東京スポーツ