「東海S・G2」(21日、中京)
五十嵐厩舎の6歳馬2騎が元気いっぱいだ。今売り出し中の左巧者
オールマンリバーは重賞初挑戦。これまで左回りでは〈4・1・4・0〉の安定感を誇り、さらに中京コースは2戦2勝と文句なし。リフレッシュ効果も明らかで、栗東坂路での最終リハも、しまい重点ながら納得の動きを披露した。僚馬
タガノエスプレッソは栗東CWで一杯に追われ、ひと叩きされての良化ぶりをアピールした。
最終追い切りは栗東坂路。初コンビの藤岡康を背に18日、
オールマンリバーは単走で上がり重点に追われた。4F53秒4。最後はグングン末脚を伸ばして1F12秒0と、パワフルに
フィニッシュラインを駆け抜けた。
3週連続で感触を確かめた鞍上は「すごく良かったです。しまいはしっかりとしていたし、いい動きでした。乗り手に従順で、追えば動く。追われるごとに動きも良くなってきましたね」と笑顔を見せる。
ダートでは過去20戦全てで掲示板を外していない堅実派。しかも左回りに限れば〈4・1・4・0〉で、さらに中京コースは2戦2勝の巧者ぶりだ。前走の
錦秋Sを制してオープン入り。その後はリフレッシュ放牧を挟み、G2挑戦を迎えた。「しっかり追いたかったのでいつもより早めに栗東へ戻した。レース間隔があいていても心配のないタイプで、最終追い切りの動きも良かった」と五十嵐師は満足そうにうなずいた。
「コントロールのしやすいタイプだから、ジョッキーも信じて乗ってくれると思う。先行馬に強いの(
テイエムジンソク)がいるけど、それを早めに有力馬が追う形になれば」と速めに流れる展開を望む。得意の左回りなら、重賞初挑戦Vも夢ではない。
提供:デイリースポーツ