スター候補の有名馬・良血馬が集結して盛り上がる伝統の一戦。このレースの前日には
エルフィンS、翌週には
共同通信杯、
クイーンCと、この2週に3歳の重賞・オープンが集中していることもあって、めったなことでは多頭数にならないのが特徴で、最近5年間は8頭もしくは9頭立てで行われている。頭数が落ち着くことが、レースの結果にも少なからず影響を及ぼしている。
1.いい位置で折り合って競馬ができるか
少頭数ゆえのスローペースが通例化している。必然的にレース上がりが速くなるため、後方に構えた馬には脚を余す危険性がある。最近5年間の勝ち馬はいずれも4コーナー5番手以内で競馬をしており、良い位置で折り合って機敏に動ける操縦性の高さがアドバンテージになる。
2.新馬勝ち直後は不振
新馬戦勝ち直後で挑んだ馬の不振は、このレースで長く続く傾向になっている。前走が新馬戦だった馬が馬券に絡んだことは過去10年で1回もなく、前例を探すと2004年に3着した
ハーツクライまで遡る。
3.芝2000mからの距離短縮に要注意
スローペースになるから折り合いの良さが重要になるという傾向の、前走距離からの裏付けデータ。前走で芝2000mを走っていた馬は過去10年で[6-4-3-34]。勝率16.2%、連対率27%という優秀な成績を収めている。連対した10頭のうち、前走を勝っていた馬は6頭で、敗れていた馬が4頭と、芝2000mでの成績は必ずしも重要ではない。
オーデットエールに注目したい。ワンターンの競馬では、萩Sで
タイムフライヤーの2着と好走している。前走の
黄菊賞(芝2000m)は内の窮屈なところから馬群を捌きながらじわじわ脚を伸ばして5着。厳しい位置取りで競馬をした前走の経験が、折り合いと位置取りの良さが要求される今走で活きてくると見る。