「
きさらぎ賞・G3」(2月4日、京都)
年明けから全国トップタイの6勝をマークする好調・南井厩舎が、5年ぶりの勝利を狙って
サトノフェイバーを送り込む。1戦1勝ながら、陣営が能力を高く評価する素質馬だ。一昨年はダイヤモンドが制し、昨年も
アーサーが2着と“サトノ”の冠名が好成績を挙げる一戦。今年も、ここからクラシック戦線に弾みをつける。
一気にタイトルを射止めるか。年明けに新馬勝ちを飾った
サトノフェイバーが、勢いに乗って重賞に挑む。火曜朝は栗東坂路を活気十分に駆け上がり、好気配を伝えた。南井師は「変わりなく来ているよ。まだ1回しか使ってないけど、先週もいい動きだったし、攻め馬は動くからね。相手がいることなんで何とも言えないけど、次に行きたいと思っているから」と先々まで楽しみにする好素材だ。
京都でのデビュー戦が圧巻だった。スピードの違いでハナに立つと、リズムよく風を切り、前半5F64秒9のスローペースに持ち込む。余力十分で直線に向くと、最後は独壇場。3馬身差の圧勝で、白星発進を決めた。古川は「逃げる気はなかったけど、速かったから。ラストもしっかりとしていて、センスがいい。期待通りに走ってくれたね」と歯切れがいい。
同馬の長所を鞍上は「背中がいい。操縦性も高いしね。おとなしくて、乗りやすい。能力があるね」と高く評価する。24日の1週前リハは、自らが騎乗して栗東CWで3頭併せ。シャープに伸びて、6F78秒7-37秒6-12秒2の好時計で最先着。「楽しみ。ここでも勝負になると思うし、なってもらわないと困る」と自然と力が入る。
厩舎にとっての年明け初戦が
フェイバーの新馬勝ちで、そこから全国トップタイの6勝と好スタートにつなげた。指揮官は「初戦は逃げる形になったけど、どんな競馬でもできると思う」と13年
タマモベストプレイ以来となる5年ぶりの
きさらぎ賞勝利を意識する。馬にとっても、そして厩舎にとっても、さらなる大舞台への第一歩だ。
提供:デイリースポーツ