ダノンプラチナ、
グレーターロンドン、
リスグラシューに
アドマイヤリード…。昨年、GIに昇格した
大阪杯の影響もあるのでしょう。この時期のGIIIであるにもかかわらず、今年の
東京新聞杯はメンバーが揃いましたね。その中で注目したいのは準オープンを勝ち上がったばかりの
ハクサンルドルフ。重賞挑戦は3歳時の
NHKマイルC(GI)以来となります。
「少し成長が緩やかでキ甲が抜けて大人の体型になったのも最近なんです。ここにきて首まわりも太くなってきましたね。でも、まだ成長の余地はありますよ」と担当の中西助手。
デビューからずっとマイルを中心に使われてきましたが、前々走の
ムーンライトハンデでは2000mに初参戦しています。
「騎乗していた川田騎手から『2000も全然問題ないですね』と言われましたよ」
阪神の芝2000mは内まわりコースでゴール手前には坂もありますよね。追い込み馬には決していい条件ではないですが、ソツなくこなしました。その上、前走は不良馬場で勝っているように、道悪もこなします。
「確かにこなしてくれましたけど、やはり良馬場のほうがいいです。そして、直線は長いほうがいい。そういう意味でも今回、東京コースになるのは大歓迎です。今回は再びマイルに戻りますが、この相手でどれだけやれるか、どんな内容の競馬をするかで千六にいくか二千にいくか、今後の路線が見えてきますね。今回が試金石です」
(取材・文:花岡貴子)