「
デイリー杯クイーンC・G3」(12日、東京)
姉に続け!13年
桜花賞馬
アユサンの全妹
マウレアが7日、美浦Wで併せ馬を敢行。古馬オープン馬と互角以上の動きで併入を決めた。昨年暮れの
阪神JFで3着した実績の持ち主。初のタイトルが懸かる一戦に、上々の仕上げを施した。また、1番人気の
フェアリーSで6着に敗れた
テトラドラクマは、美浦坂路で3頭併せ。最先着を決め、巻き返しへの態勢を整えた。
肌を刺す冷たい北風が吹き荒れるなか、
マウレアが美浦Wで最終リハを敢行した。5Fで3馬身先行した
ベストマッチョ(5歳オープン)を見ながら、直線は内へ潜り込んだ。強めに追われるパートナーの動きに合わせるように、終始手綱は押さえられたまま。最後まで大きなアクションもなく、そのまま馬体をそろえて
フィニッシュラインを駆け抜けた。
レースが行われるのが月曜。通常なら4日前に追い切る厩舎が多いが、手塚師は「金曜にゲートをやりたいので、きょう(追い切りを)やった」と意図を説明し、5F70秒5-40秒3-13秒3のタイムに、「時計はこんなもの。もう中身はできているし、問題ない」とうなずいた。
連勝で挑んだ前走の
阪神JFで3着と、初黒星を喫したが、トレーナーは「ちょっと直線でごちゃついたところがあったからね。それでも最後は差を詰めていたし、内容としては悪くなかった」と悲観はしていない。
その後はいったん放牧でリフレッシュ。当初からここを目標に早めに帰厩し、5本の併せ馬を織り交ぜながら、今季初戦に万全の態勢を敷いた。「先週でアラアラできているし、本数もやってきた。体は前走(446キロ)と同じぐらいで行けると思う」と、重ねて仕上がりの良さを強調した。
全姉は13年の
桜花賞馬
アユサン。まずは初のタイトルゲットで、偉大な姉にまた一歩近づきたい。舞台は再び負け知らずの東京コース。大切な一戦に「自信を持って行ける」とキッパリ言い切った。
提供:デイリースポーツ