久々の勝利を目指して、土曜京都11R
洛陽Sに
キョウヘイ(牡4歳、栗東・宮本)が出走する。昨年1月の
シンザン記念以来、勝ち星から遠ざかっているが、近走はしまいの良さを生かして堅実駆け。Vまであと一歩のところまで来ている。
馬名は瀬谷隆雄オーナーの知人である横山真弓さんの息子・恭兵さんに由来する。恭兵さんは21歳の時にがんで他界。競馬好きの彼が最後に競馬場を訪れたのが、05年
シンザン記念だった。それから12年後の同レースで、
キョウヘイが奇跡とも言えるVを達成。そのエピソードは大きくクローズアップされた。
感動を再び-。宮本師は今回、かなり気合が入っている。「恭兵さんのおばあちゃんが競馬場に駆けつけてくれるそう。オーナーの計らいもあって、勝った暁には一緒に口取り写真を撮ろうと」。
7日の最終リハは、栗東坂路でシャープな動きを披露。「いい動きだった。ここを使ってひと息入れる予定。まさに渾身の仕上げやね」。舞台設定はベスト。直線までスムーズに運べれば、再び見えざる力が後押しするかも知れない。(デイリースポーツ・松浦孝司)
提供:デイリースポーツ