ゴールドシップや
イスラボニータ、
リアルスティールに
ディーマジェスティのGIホースなど、近年多くの活躍馬を輩出している
共同通信杯(GIII・東京芝1800m)に、美浦からも楽しみな馬たちが顔を揃えた。注目馬4頭の関係者のコメント。
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ゴーフォザサミット(牡3・美浦・
藤沢和雄)について、
田辺裕信騎手。
「すごく恰好の良い馬で走れそうな体付きをしてますが、まだ緩さがあってバネもない感じです。これまでのレース(未勝利、
百日草特別)は能力で勝ってきたのでしょうし、現状で頑張れているのは良いことだと思います。藤沢先生も『まだ先の馬』と言っていましたし、その分伸びしろもありそうですね。実戦では気が入るようですが、調教では特に悪さもせず大人しいです。息遣いや仕上がり自体は問題ありません」
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オウケンムーン(牡3・美浦・
国枝栄)について、国枝調教師。
「今週(2/7)の追い切りは、併せ馬の真ん中の馬が動いたのでそれにつられたのもありましたが、直線はしっかり走れていました。仕上がりは問題ないですね。大人しい気性で可愛いタイプですが、競馬ではしっかり走ってくれます。1800mの距離も大丈夫でしょう。もう少し牡馬らしい体付きになってほしいですが、前走(500万下・1着)で体が増えていたのは良い傾向だと思いますし、今回も前走くらいの体重で出走できそうです。どのような競馬をしてくれるか楽しみですね」
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サトノソルタス(牡3・美浦・
堀宣行)について、森調教助手。
「昨年秋に新馬勝ちしたあとは放牧に出ました。戻ってきてからは順調に乗り込んでいますし、追い切りの動きも良くて力を出せる仕上がりだと思います。キャリア1戦で重賞挑戦は楽ではありませんが、瞬発力勝負ならヒケは取らないでしょう。できれば良馬場でやりたいですね」
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コスモイグナーツ(牡3・美浦・
高橋祥泰)について、高橋調教師。
「今週(2/7)は直線だけ伸ばしましたが、動きも良くて時計もまずまずでした。順調に来ていて状態も良さそうですね。中間はテンションが上がらないように気をつけて調整をしてきましたが、トレセンでは1頭でも歩けていますし、だいぶ落ち着いてきました。あとは競馬場でテンションが高くならないかですね。これまで前に行く競馬を続けていますが、今回は枠順や馬場状態でどのような競馬をするかを考えます」
(取材・文:佐々木祥恵)