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ゴールドドリームを管理する
平田修調教師
――
チャンピオンズカップを振り返ってください。
平田 いろいろと課題のある馬です。ゲートであるとか、距離的なこともある。でも、そういうことを克服してくれました。GIを勝ったのはもちろん大きなことですが、それ以上に収穫の多い競馬だったと思います。
――この中間の調整は?
平田
チャンピオンズカップを勝った時点で次は
フェブラリーSというのは決まっていたので。途中、いったんノーザンファームしがらきへ(放牧に)出したんですが、緩めることなく乗っていたのでいい状態をキープしています。
――今朝の追い切りは坂路で50秒を切るタイムでしたが、雰囲気や内容はいかがですか?
平田 藤懸が乗れば時計が速くなるのはわかっていたのですが、そんなに速くは見えなかったんですよ。やっぱり能力のある馬だな、というのを再認識しました。
――昨年の今頃と比べるといかがですか?
平田 そうですね。昨年の動きも良かったんですが、
チャンピオンズカップで惨敗しての
フェブラリーSだっただけに半信半疑なところもありました。今回は
チャンピオンズカップを勝っての
フェブラリーSなので、状態さえ維持できれば、という想いはあります。
――東京コースは相性がいいのですが、そのあたりは?
平田 よく言われるのは、大体スタートは出遅れるんですけど。府中のマイルは芝スタートなので、そういうこともあって府中のマイルだけはそんなに出遅れはしないというのはひとつあります。トビの大きい馬なので、広くて直線の長い東京競馬場のコースはあの馬にはあっていると思いますね。
――このレースのポイントは?
平田 乗り役さんも考える中で最高の乗り役に依頼できているので。ここまでは順調にきましたが、あとは当日のイレ込みとスタートになってくると思います。
――前走に続いてライアン・ムーア騎手が手綱をとりますね。前走の内容はいかがでしたか?
平田 初めてだったので、競馬の日のお昼ごろに1回会って話をさせてもらったんですけど。「この馬はこういう馬なのでこういうふうに乗ってほしい」と伝えたのですが、その通りのことを向こうも考えてくれていたようです。あの馬のことを研究してくれていたようなので、これならこちらが余計なことを言わなくても大丈夫だな、と思って送り出しました。
――(前走は)馬自身、過去最大体重での出走でした。パワーアップしていますか?
平田 成長している部分はあったと思います。普段、春の時点では厩舎にいるときは520キロ台だったんですが、秋は540キロ台になっていました。その前に盛岡に遠征していたので、過去最高体重だったことに関してはあまり不安はなかったですね。
――最後に史上2頭目の連覇に向けて。
平田
チャンピオンズカップ以降、順調にきました。先週、今週といい動きをしてくれました。ここまでやるべきことはやってこれたと思っているので、あとは静かに最後の調整をしたいと思っています。結果はどうなるかわかりませんけども、
ゴールドドリームの力を皆さんにお見せできればと思っています。
(取材・文:花岡貴子)