競走馬が毎日接しているのは担当する厩務員さん。当然ですが、毎日一緒にいる相手は重要です。そして、人と馬との相性が成績に影響することも結構あるように思います。
ゴールドドリームは担当する木下厩務員とは相性がピッタリ。木下厩務員は「
ゴールドドリームの仕草を見ているだけで、次にどんな行動をするかが大体わかる」といいます。一般的に、後ろ脚を突っ張ったように開いたらおしっこの
サイン、など馬の仕草から見受けられる行動パターンもあります。でも、それ以上に次に何をするのかが読み取れるというのは、木下厩務員の観察力の賜物なのだろうと察します。
そんな木下厩務員から、ある時「
ゴールドドリームがゲートを出そうにないときは事前になんとなく感じるものがある」という話を聞きました。そんな話を聞いてしまったら、この大一番を前に今回はどうなのかを聞きに行かない手はありませんよね!?
そこで金曜午後、平田厩舎に寄って木下厩務員をつかまえて聞きました。今週の
フェブラリーSで
ゴールドドリームは他の馬と遜色なくゲートを出そうでしょうか?
その問いに木下厩務員は「わかりませんよ」と前置きした上で、力強く答えてくれました。
「今回、ゲートは出ると思います」
もちろん、それ以降に
ゴールドドリームのご機嫌が変わってしまうかもしれません。当日や直前に何があるかもわかりません。それでも、金曜午後の時点で
ゴールドドリームがそんな雰囲気を醸し出しているというのは、とても頼もしく思います。
続けて、「昨年の
フェブラリーSとトモのかたちが全然違いますね。明らかにパワーアップしています」とニッコリ。
陣営からは
ゴールドドリームのさらなる充実ぶりが力強く伝わってきます。
フェブラリーS連覇に向けて視界は良好と見受けられます。
(取材・文:花岡貴子)