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3頭のGI馬より4歳ウインブライト/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2018年02月22日(木) 18時00分
 平野歩夢がスノーボードハーフパイプで銀メダルを獲得した翌日(15日)の美浦トレセン。阪急杯レッドファルクスを送り出す尾関知人調教師が複雑な笑みを交えて、こう語った。

「1週前としては想定以上に馬にスイッチが入ってきた。ダブルコーク1440の連続技は、できれば決勝まで取っておきたいんですけどね」

 賢明な読者はお分かりだろう。“決勝”とは昨年3着(1番人気)に終わった高松宮記念。今回は「本番を勝つための策」(尾関師)としてのステップであり、大技を出すまでもない予選ということ。まして鞍上は次回ライバル川田将雅(高松宮記念ファインニードルに騎乗)。予選1位通過はさほど意味を持たず、すべてをさらさぬ走りこそ陣営の理想なのである。

 ただ、これは同馬に限った話でもない。この時期の古馬重賞に出走する実績馬は、おしなべて春のGIを見据えている。結果より内容を問うべき舞台であり、時にそれが昨年阪急杯のような波乱(3連単248万円超)を生んでいる。それはGII中山記念も同様だ(昨年は3連単31万円超)。GI馬アエロリットペルシアンナイト、昨年と同じローテ(中山記念ドバイターフ)を選択したヴィブロスの目線がどこにあるかは明白。ならば狙うべきは、どの馬か。

「昨年の今の時期は小粒と言われた世代が、年を明けてからも結果を出し続けている。その流れに乗りたいね」

 中山金杯セダブリランテスAJCCダンビュライト京都記念クリンチャー、そして先週はトリオンフ小倉大賞典でV。その流れに乗りたいと畠山吉宏調教師が語るウインブライトも、これから実績を積み重ねることが期待される明け4歳馬である。加えて舞台はGIIスプリングSを制した中山千八。ゆえに先週までは不動の本命馬と見ていたが…。

「まだ馬体的に未完成なのかな。負荷をかけた1週前追い切りの後、その反動が出ました。日に日に回復しているし、当週を控えめにするのも予定通りなんだけど…。当日までにどれだけ戻るかがカギ」と、週をまたぐと畠山師は思案顔。春まだ遠い今週の東西重賞…仕上がりを見抜く目が最大限に問われそうな雲行きである。

(美浦の宴会野郎・山村隆司)

東京スポーツ

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