高松宮記念に向けた最終
ステップ重賞。
アルビアーノ、
ハクサンムーン、
スノードラゴン、
カレンチャンと、ここを
ステップにして
高松宮記念で3着以内に好走した馬も少なくない。ただ、この4頭がすべて
オーシャンSでは敗れているように、強いス
プリンターが必ずしも能力を発揮しきれない難しさがある。
1.1番人気は苦戦
昨年こそ1番人気の
メラグラーナが勝利したが、それを含めて過去10年で1番人気の連対は3回のみ。前述の
高松宮記念と成績がリンクしない傾向を考えても、GIで結果を出すような強豪が信頼しにくいレースであるといえるだろう。
2.中山では逃げ切れない
スピード優先のス
プリント戦だが、直線に急坂が控える中山コースでは事情が異なる。過去10年間で、逃げ馬の連絡みは3例だけ(いずれも2着)。
3.キャリアが重要
一昨年の
アルビアーノが1番人気で5着に敗れたように、過去10年で4歳馬の勝率は6.9%ともうひとつ。勝率では過去10年で5勝している5歳馬が11.9%で断然である。連対率では6歳馬が18.8%、7歳馬が16.0%と、ベテランの頑張りが目立つレース。
注目は
ビップライブリー。オープン昇格後も4、2、5着と相変わらずの堅実ぶりを見せている。特に前走の
阪神Cは、直線で挟まれる不利がありながら、最後まで食らいついてレコード決着から0.5秒差。GIII戦なら勝ち星に手が届くところまで力をつけていると言っていいだろう。