「
フィリーズレビュー・G2」(11日、阪神)
何という偶然だろう。厩舎の重賞初制覇を狙った先週のオーシャンS。森田師が送り出した
ダイメイフジは、1番人気の支持に応えられず僅差の3着に敗れた。悔しさを胸に迎えるフィリーズR。参戦する
ラブカンプーは、そのオーシャンSを勝った
キングハートの異父妹だ。「(重賞初制覇は)先週と思っていたんだけどな。残念」と森田師は苦笑い。借りは違った形で返す。
キングハートの
父オレハマッテルゼは06年
高松宮記念優勝馬なら、
ラブカンプーの
父ショウナンカンプも02年
高松宮記念を制している。短距離の血そのままに、1200メートルで2勝。ともに逃げ切りで6戦2勝、2着4回と
パーフェクト連対を誇る。6戦のうち、5戦でハナを切っているのだからスピードは一級品。森田師は「今回も恐らくハナだろう。1400メートルでも2着があるから」と1F延長でも期待を込める。
「体が減らないしタフ。カイ食いもいいんだ。小さくても
バランスがいい。首が低くて、手先が軽い」。430キロほどの小柄な馬体だが、フォームの良さを強調する。「バテない。あとはどこまで粘れるか。権利を獲りたい」。厩舎待望の重賞Vで兄に続く。
提供:デイリースポーツ