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【フィリーズR】福島出身・田辺、モルトアレグロで3・11に届ける桜切符

デイリースポーツ
  • 2018年03月09日(金) 08時00分
 「フィリーズレビュー・G2」(11日、阪神)

 11日は東日本大震災から7年となる節目の日。福島県二本松市出身の田辺裕信騎手(34)=美浦・ フリー=が、自分なりのやり方で故郷にエールを送る。3・11当日のフィリーズRはモルトアレグロで参戦。桜舞う仁川を目指し、きっちり相棒をVへと導きたい。

 2011年3月11日、午後2時46分。当時、小倉で騎乗するため福岡県北九州市に滞在していた田辺は、あまりのことに事態の大きさをすぐには理解できなかったという。福島県二本松市出身。故郷を襲った厄災の爪痕は、7年の時を経てもなお、消え去ったとは言い難い。

 今も福島には「頑張れ!」と全国から応援が寄せられる。ありがたい。ありがたいのだが、田辺の胸の内は、もう被災当時とは違う。「風化させないことは大切だと思うけど、現地の人たちは前を向いて進んでいる。“頑張れ”とか“かわいそう”だけじゃなくて、自分はもう普通に接したい。変に気を使わず普通にした方がいい。そんなふうに考えています」。あくまで自然体。自身ができるのは、いい騎乗をしてファンの期待に応えることだ。

 迎える18年の3・11。フィリーズRは初コンビとなるモルトアレグロで参戦する。「本番につながるレースができたらいいですね」と桜の舞台を見据えた競馬を意識していた。10日の中山牝馬Sはトーセンビクトリー。「有馬記念(14着)、AJCC(5着)と牡馬に交じっての一戦で、相手が強かった。毎回よく頑張ってくれるので」と改めて期待を膨らませている。

 10日と11日、重賞連勝なら、これ以上ない故郷へのエールとなるだろう。自分なりのやり方で、田辺は思いを届ける。

提供:デイリースポーツ

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