「ス
プリングS・G2」(18日、中山)
宿敵不在のここは負けられない。
朝日杯FS2着馬
ステルヴィオが14日、美浦Wで力強いフットワークを披露。ほぼ馬なりながらパートナーを圧倒した。きっちり負荷をかけられて態勢は万全。前哨戦をモノにし、2歳王者が待つ大舞台へ殴り込みをかける。
ゴール板を過ぎても、
ステルヴィオはハミをしっかりくわえたまま。全く気を抜くそぶりは見せなかった。美浦Wで
セシルクラウン(5歳500万下)を1馬身半先行させ、4コーナーで内から並び掛けての1馬身先着。十分過ぎるほどの負荷をかけて前哨戦に臨む。
木村師は平常運転を強調した。「いつもいい動きをするからね。いい意味で変わらずだよ」。計画通りに追い切れて、ひとまず安心したようだ。1週前追い切りでは、ちょうど美浦Wが混雑する巡り合わせにたたられた。併せた
ゼーヴィント(5歳オープン)の息ができておらず、ビッシリ併せる予定が早々と単騎に。ここに他厩舎の追い切りが接近したのも影響して、抜け出してからは遊び遊びになってしまった。
けれど、今週はラストまでしっかり。「ゴールを過ぎてもソラを使わせないように組み立てた」というトレーナーの思惑通り、ためてためて最後に放つ、理想的な追い切りが実現した。
「気候も暖かくなってきたからね。馬も良くなってきているよ。もともと扱いやすくて折り合いも心配ない。レースに行けば仕事をしてくれる。心配してない」とトレーナーは自信たっぷりだ。サウジアラビアRC、
朝日杯FSで完勝を許した相手、
ダノンプレミアムは
弥生賞もあっさり制覇。ここできっちりと結果を出し、改めて宿敵に挑戦状をたたきつける。
提供:デイリースポーツ