JRAのダート路線は、
フェブラリーSでひとつ区切り。それ以来最初の
JRAダート重賞がこの
マーチSとなる。歴代の勝ち馬には
テスタマッタ、
エスポワールシチーというチャンピオンの名前も見られるが、たいていの年はビッグネームは不在で、どんぐりの背比べのようなメンバー構成になる。
1.背負っている馬が強い
過去10年の当レース(阪神開催の2011年を含む)で、57.5kg以上の斤量を背負った馬が[5-1-3-19]という好成績。2011年の勝ち馬
テスタマッタは7番人気だったし、昨年の勝ち馬
インカンテーションも10番人気と、人気薄での快走も目立つ。
2.長めの距離をこなせるスタミナが必要
近年の
マーチSにおいて多くの好走馬を送り出しているのが、2000mの
仁川S。2013年にはこの組がワンツーを決めたこともあった。他では、2000mの
佐賀記念や2400mの
ダイオライト記念という地方の長距離戦からの臨戦馬が勝利しているように、長めの距離もこなせるスタミナの持ち主の活躍が目立つ。
3.中山実績は参考にならない
過去10年のうち中山で行われた9回を見ると、前走で中山ダート1800mを走っていた馬は[1-4-1-27]と勝ち味に遅い。ダート路線は関西馬が上位で、オープン特別や条件戦のレベルも主要4場の中では中山がやや低くなる傾向がある。中山で実績を重ねている馬は疑ってみる余地があるだろう。
ロンドンタウンは冬場は絞りづらい面があるようで、最近3走は精彩を欠いているが、それにしてもすべてGIレースを使われてのものである。昨年重賞を3勝、
エルムSでは
テイエムジンソクを競り負かした実力馬がGIIIにまで降りてくれば軽くは扱えない。