「
大阪杯・G1」(4月1日、阪神)
このチャンスは逃さない。今年のG1戦線で存在感を示している
三浦皇成騎手(28)=美浦・鹿戸=が、昨年のジャパンCを制した
シュヴァルグランと初コンビを結成する。元
メジャーリーガーの佐々木主浩オーナーからも直々に激励を受けて武者震い。落馬負傷による長期休養から昨年8月に復帰して8カ月半。念願の中央G1初制覇へ、機は熟した。
ここにきて機運が高まっている。25日の
高松宮記念の
ナックビーナス(10番人気3着)、さらには
フェブラリーSの
インカンテーション(6番人気3着)。今年行われたG1・2戦でパートナーを好走に導いた三浦。「騎手としてもG1は
モチベーションが上がる。他のG1ジョッキーと肩を並べられるように頑張りたい」と、気合を入れて臨む今週の
大阪杯ではデビュー11年目、実に72度目の中央G1挑戦で最大級の初Vチャンスが巡ってきた。
初騎乗となるのは、昨年のジャパンC覇者
シュヴァルグラン。元
メジャーリーガーである佐々木主浩氏からの依頼に「競馬場でオーナーから『任せたぞ』と言ってもらえたので、思い切った騎乗をしたい。レース後に“任せて良かった”と思ってもらえるような競馬をしたい」と最高の結果で応える心構えだ。
新コンビが決まってからは積極的に栗東に赴き、28日の最終リハを含めて計3度またがって感触をつかんだ。「本当に乗りやすい。比較はできないけど、何も心配なく乗れる」と手応えをつかんでいる。
長距離路線を歩んでいたパートナーにとっては、15年8月以来、2年7カ月ぶり出走の10ハロン戦になるが「ベストかと言われるとベストではないと思う」と包み隠さず本音を伝える。それでも、「任せてもらったからには勝つために乗りたい。今までで一番“勝ちたい”という責任感を持って乗ります」と言い切った。
16年8月の札幌競馬で落馬。骨折による大けがで1年もの長期休養を経験した。幾多の苦難を乗り越えた先に最高の結果が待っているかもしれない。
提供:デイリースポーツ