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日本の馬が豪州から求められている理由/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2018年04月06日(金) 18時00分
 総勢14頭もの日本馬がドバイに遠征し、国内での馬券の売り上げも上々。レースからわずか2日後の朝には出走関係者がトレセンで普通に仕事をしている姿を見ると、日本の競馬がグローバル化してきたのを実感する。

 グローバル化といえば、日本馬のオーストラリアへの活発な移籍がその象徴だ。トーセンスターダムブレイブスマッシュ、アンビシャスら、日本で重賞を勝った馬が、かの地にトレードされて活躍。それだけではなく、最近は条件馬にもトレードの話がたくさん舞い込んでいるという。

「向こうは今、バブルで経済状況がいいみたいだし、移籍した日本馬が皆走っているからね。それだけ日本馬の能力が高く、向こうでの適性もあるんだろう。実際、ウチの馬にも複数、トレードの話があったよ」とは西園調教師。

 なんでも現在オープンのハクサンルドルフだけでなく、1000万下のエイシンスレイマンにも1億円でのトレードの打診があったとか。

 実際、あの条件馬、最近見かけなくなったなって思っていたら…。オーストラリアで走っていたケースも。昨年の青葉賞で3着に入ったアドマイヤウイナーは、12月の1000万下2着を最後に抹消され、移籍した。

「オーストラリアは短距離馬は強いけど、長距離を走る馬はそこまで強くない。だから日本の長い距離を走れる馬を欲しがっているんだ」とは同馬を管理していた須貝調教師。条件クラスの馬まで目を付けられているということは、それだけ日本の競馬が細部まで注目されている証拠。そういう意味でも、日本の競馬は世界とより密接につながってきている。

 というわけで、土曜阪神・丹波特別(4歳上1000万下、芝外1600メートル)の注目馬は、オーストラリアのバイヤーに1億円の価値を見いだされたエイシンスレイマン。「秋にはマイルCSに出走させたいと思っている馬。ここはきっちり決めたい」。西園調教師は移籍を断り、日本でそれ以上の賞金を稼ぐ腹積もりだ。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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