「
桜花賞・G1」(8日、阪神)
決戦を2日後に控えた6日朝。主役として桜の舞台に上がる
ラッキーライラックは、平常心で軽く汗を流した。栗東CWで心地良くス
トライドを伸ばしてスタンバイ。体の張りは申し分なく、周囲を気にする様子も見られない。予定していたメニューをこなすと、前をしっかりと見つめ、地下道を通って広場へと引き揚げてきた。
「ノビノビ走っていて、いい感じでしたね。落ち着いていましたし、いつも通りです。運動だけのときよりも、馬場で乗ると本当にカイバをよく食べてくれますからね」。ここまで4戦4勝。2歳女王として、受けて立つ立場。あの94年
オグリローマンを最後に、
桜花賞での戴冠例がない1枠1番。そんなデータを受け止めた上で、松永幹師は変わらない信頼感をにじませた。
さらに枠順に関して師は「大外枠でなくて良かったです。スタートはいいですし、先週からBコースですから、馬場のいいところを走れますからね」と分析。マイナスには捉えていない。04年
ダンスインザムード以来、14年ぶり史上7頭目となる無敗での桜冠奪取へ。この日もまた、しっかりと時計の針を進めた。
提供:デイリースポーツ