今年から
NHKマイルCへの前哨戦としての役割を付与されて、春の阪神開幕週から最終週へ施行時期が変更になった。ニュージーランドT、
桜花賞の翌週で、さらに
皐月賞の前日と、3歳重賞が過密な日程にもかかわらず、なかなか楽しみなメンバーが集まった。
1.大型馬が幅を利かせる
過去10年間、馬体重が480kg以上の馬が連対率24.4%。500kg以上だと31.6%、520kg以上だと50%と、馬体重が重ければ重いほど成績が良くなる傾向が出ている。最終週に変わってどうなるかだが、前週の
桜花賞でも同様の傾向は出ている。
2.距離短縮組は苦戦
時期変更以前のデータなので参考程度だが、過去10年間、前走で1800m以上の距離を使っていた馬は[1-0-3-22]で連対率3.8%。勝ったのは後に世界ランク1位となる
ジャスタウェイだけである。
3.重賞からの臨戦馬が中心
これも時期変更以前のデータだが、この傾向は今後さらに強まるかもしれない。過去10年前走で重賞を使われていた馬は連対率24.4%。前走で500万条件を使われていた組の13.0%を大きく上回る。
タワーオブロンドンは朝日杯で3着。先着を許した2頭が
弥生賞勝ち馬の
ダノンプレミアムと、
スプリングS勝ち馬の
ステルヴィオということからもわかるとおり、ハイレベルなレースだった。データ面からいっても中心はやはりこの馬だろう。なお、
アーリントンCは
NHKマイルCの
トライアルに位置づけられたことで、昨年まで別定重量戦だったのが今年から馬齢重量戦に変更になった。昨年ならば57kgを背負わされていた馬が、他馬と同斤量で出走できるのは有利だ。