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再び重賞の舞台に ロジクライ不死身のごとく!!/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2018年04月18日(水) 18時00分
 一説によれば、「馬の1年は人にとっての4年に匹敵する」そうだ。「年齢によって比例する年月も変わってくる」という説もあるが、ともあれ、馬にとっての1年が短く、濃密であることだけは確か。まして成長期の3歳時にケガで長期間休養してしまうと…。

 GIIマイラーズCに出走するロジクライは、まさにそんなケースだった。3歳1月にGIIIシンザン記念を快勝した後、骨折が判明し、そこから実戦に戻ってくるまで約2年という超ロングスパン。

 こうした経緯をたどった場合は、休養前の走りができないまま引退に追い込まれるケースが圧倒的に多いが、復帰3戦目で準オープン(節分S)を勝ち上がると、続くオープン特別(六甲S)も快勝して、あっという間に重賞の舞台に戻ってきたのだから、まさに不死鳥のような復活劇だ。

「結構ひどい骨折だったからね。よくここまでオーナーも待ってくれたし、牧場も根気よくやってくれたよ。一時は体重が600キロ近くになったこともあったくらい。普通なら2年も休んで、ここまで走ることはない。それだけ馬が持っている能力が高いということ」と管理する須貝調教師。

 坂路での1週前追い切りでは時計のかかる馬場をモノともせずに、4ハロン50・6-12・5秒のS級時計をマーク。併せてちぎられたロワアブソリュー(古馬1600万下)に騎乗していた松田が「僕の乗った馬も攻め駆けするんですけどね。行き出しの時点から、もう追いつかないと思った。ストライドが違っていた」と舌を巻いたほど。今度の舞台はシンザン記念を勝った京都芝外回り1600メートル。完全復調を告げるのに、これ以上の舞台はない。

ジャスタウェイがそうだったように、ハーツクライ産駒は焦らず大事に育てれば、古馬になってから変わるんだ。ロジクライも前は、ここまで攻め馬では動かなかった。この馬が真価を見せるのは、ここから」と須貝調教師は手応え十分だ。
 
 エアスピネルを筆頭とした強豪相手に、ロジクライが互角の走りを見せるようなら、一躍6月3日の安田記念の有力馬に名乗りを上げることになる。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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