「NHKマイルC・G1」(6日、東京)
2日朝一番の栗東CW。主戦の松山に導かれ、
ニュージーランドTの覇者
カツジの最終リハが始まった。1週前に坂路でビシッと追われており、直前は単走でリズム重視。スラッとした鹿毛の馬体が流れるように加速し、人馬一体となってゴール板を突破した。
6F83秒7-38秒2-12秒0。納得の動きに、鞍上は「輸送もありますし、しまい重点で。勝った前回と同じパターン。いい追い切りができたと思います」とうなずく。見守った師匠の池添兼師も「動きは素軽かった。上がってからの息の入りも、無理がなかったので良かった」と理想的な内容に満足げだ。
重賞初制覇を飾った前走は、発馬で後手に回り、これまでにない後方からの競馬に。それでも「外を回ってあれだけの脚を使ってくれた。本当に強い競馬だった」と鞍上が振り返るように、結果として
父ディープインパクト譲りの切れ味を引き出すことができた。
差す競馬をマスターしたことで、信頼性がさらにアップ。東京コースは初めてだが、松山は「馬が戸惑うかもしれないが、自分がしっかり導いてあげられれば。全能力を発揮できるように頑張りたい」と意気込む。人馬の絆、師弟の絆でG1タイトルをつかんでみせる。
提供:デイリースポーツ