スマートフォン版へ

【NHKマイルC】ギベオン藤原師「スピードとスタミナを兼ね備えている」/ねぇさんのトレセン密着

  • 2018年05月05日(土) 18時30分
 NHKマイルC、私の中で一番の惑星は藤原英昭厩舎が送り出すギベオンです。

 藤原師に「血統的に期待していた」と言わせたその血筋ですが、父はディープインパクト。母のコンテスティッドは7戦5勝。うち、アメリカ東海岸のGIを2つ勝っています。注目すべきはその内容。テストS(GI、ダート1400m)では好位3番手から後続に2馬身差。エイコーンS(GI、ダート1600m)ではひとり旅の逃げ切り勝ち。向こう正面で5馬身ほど抜け出した後、勝負処で後続が近づいてきたけれどハナは譲らず、直線で追い出すとあっという間に差が開き、最後は5馬身差をつけてのゴールでした。

 ギベオンはキャリア3戦目の毎日杯で2着から中5週。皐月賞へ駒を進めず、あえてNHKマイルを狙いにきました。

「ここに挑戦する一番の理由は(ギベオンの)気性面とスピード感。東京競馬はスピードとスタミナがポイントですけど、それを兼ね備えている馬なんです」(藤原師)

 最終追い切りに芝を選んだのは「東京への輸送もあるので、リラックスさせて気持ちよく走らせたい」

 といった理由から。

「速い時計はいらなかったので。でも、馬がリラックスし過ぎてたみたいですね。もう少し気が入って活発な動きをするかと思ったんですけど、予想外に馬がリラックスして走っている印象がありましたね」

 しかしながら、この臨戦態勢へのジャッジは「うーん、結果が出ればいい臨戦態勢でしょうけれども。結果が伴わなければ、まだまだ成長であったり調整過程に課題があります」といった回答でした。

 この言葉をどう受け取るか…。藤原師はプロ中のプロ。私見ですが、会見では言葉にしない奥の奥に、きっと何かがあるのでは!?と感じています。

 そして何より、まだまだ底を見せていないにも拘らず毎日杯2着という成績を残せるあたり、ギベオンのスケールの大きさを感じてならないのです。

 最後に。では、ギベオンNHKマイルCのあとにダービーを目指すのでしょうか?その問いに対し、藤原師は「……そうでしょうね。結果次第ではね」と、前置きした上で答えていました。

「ダービーのために馬を購入したり育てているというのがありますから。ダービーがある以上は、それを目指さないという手はない。"(NHKマイルでの)結果が伴えば"、ダービーを視野に入れることもあると思います」

 GI・NHKマイルCギベオンにとっては通過点になるやもしれません。

 (取材・文:花岡貴子)

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す