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【ヴィクトリアM】ミスパンテール最高潮 昆師自信仕上げ「不安要素がない」

デイリースポーツ
  • 2018年05月10日(木) 06時00分
 「ヴィクトリアマイル・G1」(13日、東京)

 勢いに乗って頂点をつかむか。目下4連勝中のミスパンテールが9日、栗東坂路で最終リハを行った。1週前にビシッと追い切られている分、軽めの内容だったが、ほとばしる気配は最高潮。グレード制導入(84年)以降、史上3人目の50代でのJRA・G1を狙う横山典を背に、ビッグタイトル奪取といきたい。一方、府中マイル2戦2勝のリスグラシューも好ムード。決戦に向けて着々と準備は整いつつある。

 重賞3連勝を含む4連勝。最高潮の勢いでオークス(10着)以来、約1年ぶりのG1へと挑むミスパンテールは栗東坂路へ。雨で重くなった馬場をものともせず、単走で上がりを重点に4F53秒9。ラスト1Fは12秒5と弾んだ。

 前哨戦は余裕を持たせた調整。だが、今回は1週前に栗東CWでしっかりと追い、当週は坂路という勝負モードだ。その陣営のもくろみに応え、軽快なアクションを披露した。

 「先週の段階で仕上がっていたので、馬なり程度の上がり重点で時計を出した程度。研ぎ澄まされた馬体をしているし、いい状態をキープしているのではなく、前走よりも調子は上がっていると思う」と昆師は満足げな表情を見せた。

 阪神牝馬Sは末脚を生かすこれまでのレースとは一転、好スタートから逃げの手に打って出た。V4へと導いた横山典は「どんなレースにも対応できるようになってきた」と振り返り、仕上がりに関しても「厩舎で馬を見たけど、怖いぐらいに元気はいい」と全幅の信頼を寄せる。

 デビュー2戦目のチューリップ賞でいきなりソウルスターリングの2着。ポテンシャルの高さを見せつけたが、気性面での成長が追いつかず、3歳時は力を出し切れないシーンも多々見られた。

 「今は本当に落ち着いてきた。左回りはオークス以来ですが、ケイコでは左回りの方が行きっぷりがいい。それに長距離輸送でも体が減らないタイプ」と指揮官。勝てばJRA最多タイの古馬牝馬重賞4勝に。「欠点がないし、不安要素もない。G1はみんな自信を持って出てくるでしょうが、僕も自信を持っている」と、大一番を前に力強く結んだ。

提供:デイリースポーツ

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