ヴィクトリアマイル(GI・東京芝1600m)に出走する
デアレガーロと
リエノテソーロが、9日(水)にそれぞれウッドチップコースで最終追い切りを行った。追い切り後の調教師のコメント。
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デアレガーロ(牝4・美浦・
大竹正博)について、大竹調教師。
「先週の1週前追い切りをしっかりやっていますし、やれば動く馬なので今週(5/9)は動かしすぎないよう、折り合いを確認する程度の追い切りでした。昨年の函館遠征を挟んで普段からドッシリしてきました。以前はイレ込んで常歩ができないくらいでしたが、今では1頭でも歩けるほど精神面は成長してきています。
1200mで結果を出すと距離は短いままになってしまうケースが多いのですが、この馬はそこから距離を延ばしてこられたのが良いですね。血統的にはスピードがありますし、時計の裏付けもありますので、ここでも見劣りはしないと思いますし、あとは速い脚をどこで生かせるかでしょう。
今は精神面が成長していますし、それが終いのスピードに生かせるようになり、牧場サイドと一緒に取り組んできたことが形になってきています。以前東京で走った時には、装鞍所の前の地下馬道からイレ込んでいたので、今回もそこだけですね。ここ一連のテンションと同程度で臨めれば、広いコースに替わるのはプラスですし、競馬でも力を出せるでしょう」
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リエノテソーロ(牝4・美浦・
武井亮)について、武井調教師。
「中間は久々にこの馬らしい良い動きをしています。今週(5/9)は重い馬場での追い切りでしたが、3、4コーナーあたりから直線の入り口まで良い感じで走れていて、最近では1番良い仕上がりだと思います。
近走では牡馬相手でひるんだりもしましたし、前走も牡馬相手の1200mで厳しい競馬になったので、牝馬同士のレースになるのは、気性的にもプラスになると思います。前走(
高松宮記念・GI・14着)は1200mだったのでブリンカーを着けましたが、今回はマイルになるので着けません。1200mよりマイルの方が合っていると思うので、頑張ってほしいですね」
(取材・文:佐々木祥恵)