14日朝、
ヴィクトリアマイルを制した
ジュールポレールは栗東トレセンで元気な姿を見せた。
まだ興奮が覚めやらぬようで、馬房でも目を大きく開けて忙しない。でも、これも担当の塩満助手によれば「いつものレース後と変わりませんよ」とのこと。そのように穏やかに語る塩満助手自身も実は興奮がなかなか覚めなかったようだ。
「昨日はいつもならちょっと休めるような時間でも休んだ気がしなかったし、帰ってからも嬉しくて寝つけなかった。やっぱりGI勝ちはいいですね」
ジュールポレールが栗東トレセンに戻ってきたのは午前1時ごろ。特にトラブルもなく順調な帰厩だったそうだ。
レースの様子は、塩満助手はゲートについていったため、移動のバスの中で見ていた。
「モニターを見ていたんですが、人が多くて立っていたので後ろにいた僕はあまり見えませんでした。実況で名前がなかなか呼ばれないので『あぁ、ダメなんだなぁ』と思っていたんですよ(苦笑)」
初重賞勝ちがいきなりGI。今回の
ヴィクトリアマイルは登録が18頭だったが、出走馬を決める賞金は18番目だった。
「このGI勝ちのおかげで今後は出走したいレースに出やすくなりました。これも大きな収穫です」
次走は未定。厩舎での状態を見た上で決定される。
(取材・文:花岡貴子)