競馬の祭典・
日本ダービーまであと4日。
皐月賞は挫跖で回避したもののここまで無敗の2歳王者・
ダノンプレミアム、その
皐月賞を制した
オルフェーヴル産駒・
エポカドーロ、
青葉賞を快勝して優先出走権を手にした
ゴーフォザサミットなど、今年も好レースが期待できる一戦。
ひと足早くダービーの展望をお届けする、日替わり企画の第8弾。今回は、血統予想でおなじみの亀谷敬正氏に、人気の一角、新種牡馬
オルフェーヴルの産駒である
エポカドーロについて、ダービーへ向けての見解を伺った。
◆父
オルフェーヴル同様、真のスターホースに挑む試金石
一冠目の
皐月賞を勝った
エポカドーロの父は
オルフェーヴル。その
オルフェーヴルは2011年のクラシック三冠馬。しかし、
皐月賞の前哨戦・
スプリングSで勝利するまでは4連敗を喫している。
「血統」からの観点では、連敗を続けていた大きな原因は「気性」に求められる。
オルフェーヴルの父である
ステイゴールドの産駒は「気性」のクセが凄い馬が多い。
オルフェーヴルは4歳時の
阪神大賞典でも「気性」が暴発。道中で突然失速。再び走る気を取り戻して2着にまで追い上げる破天荒なレースを見せた。
同じく
ステイゴールドを父に持つ
ゴールドシップも「気性」のクセが凄く、ファンを魅了もしたが困らせもした。3連覇を目指した2015年の
宝塚記念では大出遅れ。断然の1番人気を裏切った。
ステイゴールドの代表産駒2頭がともに気難しい馬だったように「気性」は血統からの影響を強く受ける。この現象はレースの予想をするヒントにもなる。たとえば、「前走と走る距離が異なる」シチュエーションでも「気性」と「血統」の影響が強く出る。
競走馬は走る距離を自覚していない。よって前走からの距離変化に対する対応力は「気性」によって変わる。難しい「気性」の血統馬は、距離延長への対応力が落ちやすい。「気性」は「血統」の影響を受けるから、距離延長への対応力も「血統」によって傾向が出る。
先日の
オークスで3着だった
ラッキーライラックも
エポカドーロと同じく
オルフェーヴルの産駒だが、2着だった
桜花賞よりも
アーモンドアイに着差を広げられ、
桜花賞と阪神JFでは先着していた
リリーノーブルにも逆転された。
桜花賞から800m距離が延びた
オークスへ対応する「気性」のコントロールが難しい面もあったのだろう。
エポカドーロは母父も
ラッキーライラックと同じ
フォーティナイナー系。
母ダイワパッションは重賞を2勝しているが、中山と改修前の阪神。400m以上の距離延長と長い直線の勝利実績はない。
エポカドーロも自身初の400mの距離延長に加え、
皐月賞よりも長い直線への舞台変わり。血統の傾向からは難しい条件に挑むことにはなる。だが、血統の難癖…もとい(笑)、傾向なぞ跳ね返すのが真のスターホースでもある。
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