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ワグネリアン陣営「悔いのない仕上げ」など、日本ダービー取材総括/ねぇさんのトレセン密着

  • 2018年05月26日(土) 19時15分
 さすが日本ダービー、どの陣営もここを最大目標に仕上げてきています。

 東京のコースは東スポ杯2歳Sで制しているワグネリアン陣営は晴々とした表情が印象的です。

「コース形状を考えても東京競馬場の適性は高いので、ダービーを最大の目標にしてきました。ここまで無事、悔いのない仕上げができました。あとはジョッキーに任せます」と担当の藤本助手。

 中山の弥生賞では前夜強風の影響でイレ込んでカイバを食べなくなりました。続く、皐月賞はまたもや前夜突風、そして豪雨という悪天候。弥生賞ほど精神的なダメージはなかったようですが、決して歓迎材料ではありませんでした。無事、今度は落ち着いたコンディションでレースに臨めることを祈ります。

 僚馬のエタリオウも好調。担当の山田助手は笑顔満開でした。

青葉賞よりいい状態です。一戦一戦ごとに競馬ぶりがいい方に変わっているし、崩れずに相手なりに走る。真面目に頑張って走って欲しいです」

 グレイルはこの中間、ほぼ毎日ゲート練習に励んできました。

「練習ではまったく問題ないんですけどね。ちょっと慌てるところがあるので、それが出なければいいですね。練習の成果が出てくれれば」と担当の川副助手。

 野中師は「2000m以上のレースを走らせていきたい」と言っていますし、血統的にも距離適性は問題ないでしょう。

「不安なところはないですね。東京競馬場もあっているので楽しみです」(川副助手)

 エポカドーロの藤原師は馬場を歩いてコンディションを確認。作戦をさらに練り直し、万全を期すのでしょう。

 キタノコマンドールは1週間追い切りの後にコズミがひどくなりましたが、ここにきてだいぶ回復しているようです。

「よくここまできてくれた」と担当の森澤助手はキタノコマンドールの回復力に驚きを隠せない様子でした。状態は皐月賞よりも「ダービーの方がもうひとつ上」とのこと。カイバもしっかり食べています。直前の状態の急上昇度が凄いです。

 面白かったのは森澤助手が「ベストターンドアウト賞を狙いたい」と言っていたこと。確かに森澤助手の担当馬はオルフェーヴルをはじめヤンチャさんが多かったので、見た目と躾を客観的に評価するこの賞には不向きでした。逆にいえば、キタノコマンドールはそれらが狙える従順さと品性が備わっているということではないでしょうか。

 日本ダービー出走の18頭全馬が無事ゲートに入り、ゴールを駆け抜け、元気に厩舎に帰ってくることを祈っております。

(取材・文:花岡貴子)

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