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宝塚記念に向けた一戦、好走の条件とは/鳴尾記念展望

  • 2018年05月30日(水) 06時00分
 今回で71回という長い歴史を誇るが、幾度も時期と条件変更が繰り返されたレースでもある。宝塚記念ステップレースとして、夏の阪神開幕週に行われるようになって今年で7回目。格付けはGIIIながらグレード別定で行われるため、出走メンバーのレベルは並のGIIIとは一線を画する。

1.中2週のステップ重賞は難しい

 天皇賞(秋)に対する毎日王冠や、安田記念に対する京王杯スプリングCを思い出してもらえばわかるように、本番から中2週の前哨戦というのは、実績馬が星を落としやすいステップ。疲労を残さない仕上げと走りが求められるし、本番とはレースの流れも異なってくる。

2.距離延長が有利

 時期変更以降の6回で、より短い距離からの臨戦だった馬が3勝して2着3回で連対率21.4%。距離短縮の14.3%、前走2000mの12.9%を上回る。開幕週の絶好馬場ということもあって、スピードレースからの臨戦でスムーズに流れに乗りやすい馬が優位に立っている。

3.スタミナ・持続力が求められる

 阪神内回りならではの傾向。2014年の勝ち馬エアソミュールジャングルポケット産駒、昨年の勝ち馬ステイインシアトルステイゴールド産駒。2013年のトウケイヘイローは母父ミルジョージ、2015年のラブリーデイは母父ダンスインザダーク、2016年のサトノノブレスは母父トニービンと、血統表の近いところにスタミナ血統を持っていることは、勝利のための必須条件に近い。


 トリコロールブルーは2歳7月に中京の新馬戦を快勝、クラシック候補と謳われた素質馬だ。成長が遅れてクラシックでは結果を出せなかったが、3歳時に無理をしなかったことで素質が開花、重賞に手が届くところまでやってきた。1000万条件がクビ差、準オープンがアタマ差、オープン特別の大阪城Sがクビ差と、着差は少ないが競り合いを確実にものにする勝負強さは特筆できる。ステイゴールド産駒だけに、内回りコースに変わってさらなる戦力アップが期待できる。

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