東京のGI連続開催直後のレース。近年は、秋以降に向けてきっちり賞金を加算しておくために、まだ底を見せていない実力馬の参戦が見られるようになっている。最近の連対馬からは、
ダークシャドウ、
ダノンシャーク、
ジャスタウェイ、
エイシンヒカリ、
サトノアラジン、
ルージュバックと、GIで主役を演じられる馬が出ている。
1.4歳馬の勢いを重視
最近10年間で4歳馬が7勝。そのうちワンツーを決めたことも5回ある。なかなかGIIIレベルを突破できないベテランよりは、勢いのある4歳馬を主力にとるのが
セオリー。
2.連勝馬券は大荒れしない
なんとしても賞金を加算したい馬とそうでもない馬と、上下差のある組み合わせになることが多いため、連勝レベルでは堅い決着になることが通例だ。過去5年の連対馬10頭はすべて5番人気以内となっている。
3.良馬場なら高速決着
梅雨時期のレースながら、不思議と雨に祟られることは少なく、スピード決着になることがほとんど。近年では1分46秒そこそこの走破時計が求められるようになっている。かつては
新潟大賞典から回ってくる馬が主力を形成していたが、レースのスピード化に伴って重要性が低下。最近6年間は、前走で芝1400から1800mを使っていた馬が勝利している。
ダイワキャグニーは4歳を迎えて差す競馬をマスター。脚質に幅が出て完成度が増した印象だ。東京芝1800mでは[3-0-0-1]で、唯一敗戦したのが、GI馬が5頭いた
毎日王冠の0.2秒差4着。ベスト条件のここは、重賞初制覇の絶好機だろう。