ホッカイドウ競馬、2018年シーズン最初のダート
グレード競走「第22回
北海道スプリントカップ」(JpnIII、1着賞金=2200万円、1200m)が7日、
門別競馬場で行われる。
JRAから4頭、高知から3頭が参戦し、地元馬を含めた計16頭がスピードを競う。
舞台となる門別の1200mは2コーナーのポケット地点からスタート。水準の出脚をもっている馬であれば、内〜真ん中あたりの枠ならポジション取りで苦労することはないだろう。
地方競馬としては直線の長い門別コースだが、前に行く馬は終いの脚もしっかりしているだけに、4コーナー付近では好位にはつけておきたいところ。スピードの絶対値とスタミナが求められる舞台である。
過去21回のうち地方所属馬の優勝が2回あるが、いずれも1990年代のことであり、馬券は
JRA勢中心に買っておいて間違いはなさそうだ。本線を厚めに買いつつ、2着、3着に好調な地方馬を絡めて、ちょい荒れを期待してレースを楽しみたい。
今年はこのコースのレコードホルダーで、昨年の優勝馬である
ニシケンモノノフが連覇を目指して参戦。前走の
東京スプリント(JpnIII・大井・ダ1200m)では出脚が鈍く、本来の走りを見せられなかったが、もともと春先からエンジン全開というタイプではなく、叩かれつつ良くなるタイプ。デビューの地であり、実績ある門別1200mなら本来の走りを取り戻せるのではないか。不安があるとすれば、この馬にとっては過去最重量となる斤量59キロか。
JRA勢では前走のOP特別・天王山S(京都・ダ1200m)を快勝して勢いのある
テーオーヘリオスにも注目。初ものづくしだけにナイター照明や砂の深い地方コースに戸惑うかもしれないが、斤量56キロでポンと出ていければチャンスはありそうだ。前走で1200mの自己ベストを更新しており、今まさに充実期を迎えている。
コパノマイケルは前走の
黒船賞(JpnIII・高知・ダ1400m)で交流重賞初参戦を果たしたが10着。不良馬場とラスト1ハロンに課題が残る内容だった。今回は得意の1200mで当日はカラッと晴れて良馬場予想。前走のようなレースにはなるまい。地元の名手・
宮崎光行騎手の手綱も心強い。
ダート
グレード競走に実績のあった
ポアゾンブラックが引退し、地元のス
プリント路線はやや手薄。
トライアルレースを制して、開幕から2連勝中の
サトノプリンシパルは一連の調子を維持しているものの、ダート
グレード競走となると、さすがに家賃が高い。逃げてこその馬だけに、同型が強力なことも気になるところだ。(取材・文:山田綾子)