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【マーメイドS】キンショーユキヒメ反応抜群、納得の動き 出来栄えは“金賞”

デイリースポーツ
  • 2018年06月07日(木) 06時00分
 「マーメイドS・G3」(10日、阪神)

 格上挑戦で臨んだ昨年は4着だったキンショーユキヒメが6日、前走の福島牝馬Sで重賞初Vを飾り、今年は堂々主役として参戦。栗東CWでの最終リハは、雨で重くなった馬場をものともせずパワフルな動きを披露した。また、想定外の追い切りとなったトーセンビクトリーも、栗東CWでの動き自体は上々。1番人気で9着に敗れた昨年のリベンジを狙っている。

 降り続く雨をエネルギッシュに切り裂いた。水分を含み重たくなったウッドチップも、足かせにはならない。キンショーユキヒメが栗東CWで躍動。パワフルなフットワークでしっかりと好調を伝えた。

 前半を意識的にセーブしてオーバーワークを防ぎ、ラストはステッキを入れて反応を確かめた。6F84秒6-37秒8-11秒8。「先週までにやっていますからね。きょうは、これぐらいの時計を想定していました。反応は見ての通り、抜群でしたね」。調整にあたった長谷川助手は、納得の表情で語った。

 後方で脚をためてタフな末脚を引き出した前走の福島牝馬S。先行有利な状況を覆しての重賞制覇は、本格化の証しと言っていい。「前走後は、ここを目標に。力をつけていますし、阪神の2000メートルも得意ですから」。太りやすい体質のため、前回同様、在厩しての仕上げを選択。体調を見極めながら十分な負荷をかけてきた。その成果と手応えを、見届けた中村師は再確認。大きな期待を言葉に通わせた。

 牡馬と戦うことで、経験を積み上げた3歳前半。あのマカヒキに挑んだ16年1月の若駒S(4着)は、貴重な財産となっている。そして、果実を実らせた5歳の夏。格上挑戦だった昨年は4着に終わったが、今年は堂々ヒロイン候補の筆頭として、同じ舞台に立つ。

提供:デイリースポーツ

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