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【エプソムC】グリュイエール 再起から“再輝” 両脚の屈腱炎乗り越え初重賞獲りだ

デイリースポーツ
  • 2018年06月08日(金) 09時00分
 「エプソムC・G3」(10日、東京)

 屈腱炎による長期休養明けの前走を快勝。グリュイエールが勢いに乗って重賞初Vを狙う。2年1カ月ものブランクを強いられただけに、今後は一戦一戦が勝負の鞍。金子真人オーナーの思い入れが詰まった血統馬が、“一戦必勝”を掲げるリーディングトレーナー・藤原英師の手でタイトルを獲得するか。

 2年1カ月のブランクを乗り越え重賞初制覇を狙うグリュイエール。復帰には長い年月を費やした。16年3月の名古屋城S(中京、芝2200メートル)を驚異の2分9秒9の日本レコードで勝利。今後への期待が膨らんだ矢先、発覚したのが両前脚の屈腱炎だった。

 藤原英師は「素質のある馬。期待していただけに残念です」と7日、当時を振り返る。当初は1年〜1年半で復帰する予定だったが、馬の状態を考慮してさらに半年待つことに。2年1カ月という長い期間を我慢し、馬の回復を待って地道に調整してきたことが、復帰戦(府中S)快勝というこの上ない結果をもたらした。「オーナーが辛抱強く待ってくれたおかげです。牧場関係者を含め、たくさんの人が支えてくれました」と指揮官は感謝の気持ちを口にする。

 今年のダービーを制した金子真人オーナー&福永という最旬コンビ。クロフネの半妹にあたる祖母ミスパスカリからつないだ“金子印”の血統馬に、師は「一本一本が勝負。ミスはできない。しっかりと訓練してきた。いい結果を出してみなさんの期待に応えたいです」と気を引き締めた。リーディングトレーナーの誇りを胸に、スタッフ一丸となってさらなる飛躍を遂げる。

提供:デイリースポーツ

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