障害界の大ベテラン・林満明騎手の障害競走2000回騎乗まで、残すところあと1鞍となりました。
林騎手は6月10日阪神4レース、障害のオープン戦では
ヨカグラに騎乗。62キロという斤量を克服して愛馬を勝利に導きました。この
ヨカグラという馬は気まぐれな馬で、これまでは馬の気持ちが乗らないと結果を出せずにいました。林騎手も以前から「パドックで気持ちが乗っているかどうかがポイント」と話していたように、その時点で気合不足だとまず成績も芳しくはありませんでした。
ところが! 前走は「パドックでもそんなに気合は乗っていなかった」にもかかわらず、見事1着でゴール。障害転向後、3勝目をあげました。
「積極的に押しながら気を抜かせないように促したら、うまいこといきました。正直、出来過ぎ(笑)」
と、おどける林騎手。ほんと、波に乗ってますね!
それでも、障害2000回騎乗を以っての引退の決意は変わらない様子。
ヨカグラはこのあと、ひと休みして7月の
小倉サマージャンプ(J・GIII)を目指すので、その鞍上に再び! と期待したいところですが…。やはり、来週6月23日の
東京ジャンプS(J・GIII)でムチを置く決意は揺るがないようです。
この
ヨカグラの勝利を以って関西での騎乗は終了となる見込みです。
「締めくくれて良かった」
と林騎手はニッコリ。来週の
東京ジャンプSでは、
ヨカグラと同じく兄弟子でもある中竹師の管理馬・
アスターサムソンに騎乗予定です。
(取材・文:花岡貴子)