「
宝塚記念・G1」(24日、阪神)
期待に応えたい。ファン投票1位の支持を受けた
サトノダイヤモンドが、栗東CWで最終リハ。3頭併せで上々の動きを披露し、復調をアピールした。G1・2勝の実力馬だが、近走は不振続き。実力はこんなものではないはず。再び闘志に火をつけて、
グランプリで復活してみせる。
勝ち星から遠ざかり、もがき苦しむ
サトノダイヤモンドの復活なるか否かの焦点は“闘志に火がつくか”の一点に尽きる。この中間、陣営はこれまでになかった坂路追いを交えて、調教メニューに工夫を凝らした。果たして、その成果は-。
注目が集まった最終リハは20日、朝一番の栗東CW。激しい雨が降りしきる中、主戦のルメールを背に登場。4歳1600万下の2頭を従え、序盤は僚馬に挟まれる形で折り合いに専念した。先週の坂路追いが効いたのか、3〜4角では抑え切れない手応えで先導する
シロニイを早々とパス。直線は後方インから迫った
クライムメジャーとの一騎打ちとなったが、鞍上が軽く促すと、反応鋭く0秒1先着。好調時の前向きさが見られ、復調気配を感じさせた。
5F68秒1-38秒3-11秒6の時計に、池江師は「いい頃は3頭併せでは最後方を進んでいましたが、最近はあまり動かないので、間に入れて、後ろに突いてもらうように。その効果もあって、動きは良かった」と狙い通りの内容に満足げだ。ルメールも「4角で走りたがっていた。ハミを取って加速しました。それがいいポイントだと思いますね」と笑みを浮かべた。
一昨年の
有馬記念で
キタサンブラックとの死闘を制した
グランプリホースも、その後は不振に陥り、現在5連敗中。それでも、復活を信じるファンの6万3599票がダイヤモンドを後押しする。「これだけ期待を裏切り続けているのに1位の支持。私たちの励みになっている。何とか期待に応えたい」と指揮官は語気を強めた。
鞍上も「ダイヤモンドでもう一度、G1を獲りたい。馬が良かったら絶対に勝つことができると思います」と愛馬を信頼。このままでは終われない。再び輝きを取り戻す。
提供:デイリースポーツ