3歳馬限定の重賞、
ラジオNIKKEI賞(GIII・ハンデ・福島芝1800m)に美浦から出走する注目馬について、追い切り後の関係者のコメント。
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フィエールマン(牡3・美浦・
手塚貴久)について、手塚調教師。
「繊細なところがあるのでゲート練習の影響で少し体は減るでしょうけど、練習のおかげでゲートは良くなりましたし、前走(
山藤賞・3歳500万下・1着)ほどの遅れはないでしょう。先週はしっかり追っていますし、長距離輸送がありますので今週(6/27)は調整程度の追い切りでした。
54キロのハンデは想定内ですが、他の馬は軽い印象もありますね。ただ天気は良さそうなので、この馬が力を出せる馬場状態になってくれると思います」
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イェッツト(牡3・美浦・
金成貴史)について、金成調教師。
「当初は1戦走るたびにダメージがありましたし、精神面も子供っぽいところがありました。成長曲線が緩やかだったので、レース間隔を適度にあけて使ってきました。一戦ごとににそのような面が解消されて成長してきたので、前走の
プリンシパルS(3歳OP)の前は良い競馬をしてくれるのではと思っていましたが、3着と期待通りに走ってくれました。
ただ時計が速かったですし、目に見えない疲れを考慮して、前走後は放牧に出して立て直してからこちらに戻ってきました。先週はしっかり追い切っていますので、今週(6/27)は無理せずやりました。雨の影響でウッドチップが重かったのでスッとは動けませんでしたが、心肺機能は鍛えられて問題ない仕上がりです。
右回りや坂のないコースも問題ないと思いますし、距離もちょうど良いので、力を発揮できるでしょう。良い状態であれば終いは確実に脚を使ってくれますので、ベストの状態で使えるように調整していきたいです。54キロのハンデは妥当でしょう」
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キューグレーダー(牡3・美浦・
栗田徹)について、
田辺裕信騎手。
「今週(6/27)は折り合い面を確認する追い切りでしたが、雰囲気は良かったですね。ゲートに不安はありますが、距離が1800mに延びても
リラックスして走れれば力を出せると思います」
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エイムアンドエンド(牡3・美浦・
奥村武)について、奥村調教師。
「前走(
共同通信杯・GIII・3着)は転厩してくる前だったので、追い切り時計などは分かりませんが、こちらに来て時計も動きも以前より良くなっているようです。
今週(6/27)は併せた馬がセーブしていたこともありますけど、キビキビとした動きで長く良い脚を使っていましたし、すごく良い雰囲気です。追い切りではどんどん前に出ていく感じの動きですし、癖がある馬ではなさそうなので、右回りも問題ないでしょう」
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グレンガリー(牡3・美浦・
萩原清)について、萩原調教師。
「今回初めてレース間隔が詰まっていますが、問題なく調整ができました。今週(6/27)の追い切りも、予定通りの時計でした。馬体重を含めて体調も変わりないです。距離やコースも問題ないので、重賞でも頑張ってほしいです」
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ロードライト(牝3・美浦・
手塚貴久)について、手塚調教師。
「前走(3歳500万下・1着)は時計は抜きにして、良い勝ち方だったと思います。これまで負けたレースでは調子が今ひとつでしたが、好調子なら走れる馬です。今週(6/27)の追い切りでは併せた
フィエールマンにはかないませんでしたが、ここを目標に乗り込んでいますからね。
スタートも上手ですし、レースセンスも良いです。ハンデの51キロも良いですし、牝馬限定戦なら1000万クラスでもやれる力はあると思っていますので、3歳限定の重賞なら家賃は高くはないでしょう」
(取材・文:佐々木祥恵)