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インカンテーション 現役JRA砂重賞最多V馬がおいしい/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2018年07月04日(水) 18時00分
 現役のJRAダート重賞最多勝馬をご存じだろうか? 実はゴールドドリームを筆頭とした名だたるGI馬を抑え、インカンテーションの5勝が最多になっている。

 2013年のレパードSに始まり、14年みやこS、15年平安S、17年マーチS武蔵野S。3歳時から重賞路線で息長く活躍し、積み上げてきたその実績は称賛に値する。このことを管理する羽月調教師に振ると、いつも「GIIIばかりですから」と謙遜されるが、GIIIばかりを勝ってきたからこそ、恩恵を受けることもある。

 インカンテーションが出走する日曜(8日)中京メインのGIIIプロキオンS(ダ1400メートル)で設定されているグレード別定は、過去1年間でGI(牝馬限定戦を除く)を勝っていれば3キロ増、牝馬限定GI、もしくはGII((牝)を除く)なら2キロ増の斤量を背負うが、インカンテーションの場合は過去1年でGIIIしか勝っていないため、1キロ増の57キロで出走が可能だ。

 現役馬の中で最もJRAダート重賞を勝っていて、しかも今年、最高峰のフェブラリーSでも3着に好走した一流馬が、GIIIに57キロで出られるのは正直、おいしい話ではないか。

 そんなトップホースが夏場のGIIIに顔を出してきたのにも、ちゃんとした理由が存在する。

「夏場のほうが馬が生き生きとしているんですよね。実際、これまでも夏場のレースは成績もいいでしょ。3歳時のレパードSのときなんて、ローテーションもかなりきつかったのに馬は、へっちゃらでしたから」

 夏場に強いのは納得するにしても、初挑戦になるダート1400メートルに関しては懐疑的な声もあるだろうが…。

「1400メートル? 不安は特に感じていません。1年前ぐらいから、この距離を試してみたいと、ずっと思っていましたから。以前ほど1800メートルでスムーズに競馬ができなくなっている今は、むしろこのくらいの距離のほうがいいのかもしれません」

 ひょっとして、夏場のレース+距離1400メートル=インカンテーションにとって最高のシチュエーション? きっちり週末のレースをモノにして、JRAダート重賞の獲得タイトルを「6」に伸ばしてもらいたいものだ。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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