7月29日(日)に新潟競馬場で行われる
アイビスサマーダッシュに出走を予定している
ベストマッチョ(せん5歳、美浦・
手塚貴久厩舎)について、
手塚貴久調教師のコメントは以下の通り。
(芝のレースを使うことになった経緯を教えてください)
「これまでダートの1200〜1400mをメインに使ってきましたが、1400mだと少し終いが甘くなるレースが続いていたので、このタイミングで芝を試してみようとオーナーと相談して決めました」
(芝の中でも、直線1000mは特徴的なコースかと思いますが)
「基本的にダートしか使ってこなかった馬ですので、芝の適性についてはわからない部分もあります。ただ、過去の例をみて芝の1000mはダートの短い距離の馬が通用しているケースが多いと感じます。
またダートを走る馬は筋肉量が多いため、芝で必要なスピードの持久力において欠けるところがありますが、1000mという距離であれば対応できるのではと考えました」
(前走から2ヶ月ぶりのレースとなります。中間の様子は?)
「せん馬にした効果もあるのか、夏負けもせずしっかり追い切りが出来て、体調は非常に良いかなと思います」
(この中間は、坂路を中心に調教されてきましたね)
「いつもはウッドチップコースで調教を行なってきましたが、今回は直線1000mの芝ということを意識して、よりス
プリント能力を活かすために坂路調教をしてきました。馬自身の体調は良いので、今回のチャレンジがうまくいけばと思います」
(馬体面、精神面での変化はありますか?)
「精神面については、ブリンカーをまだつけているように、子どもっぽいところはあります。ただ、体質面については爪などこれまで色々と弱いところがありましたが、解消されつつあり、プラスに働いているかと思います。馬体重は前走とそれほど変わっていません」
(今朝の最終追い切りの狙いと手応えについて教えて下さい)
「先週しっかりとした時計で追い切りましたし、レース直前であることに加えて暑い時期ということもあり、それほどオーバーワークにならないよう気をつけました。まずまず良い動きだったと思います」
(総合的な仕上がり状態はいかがでしょう?)
「とても良いですね。胸を張って使えます」
(初めて尽くしのレースになりますが、作戦などは考えていますか?)
「1000mなのでそれなりについていって、最後に脚を使えたらと思います」
(新潟への輸送については?)
「輸送自体は京都へもこれまで行なっていますし、当日輸送で入れ込んでいたことを踏まえて今回は前日輸送にしますので、その辺りがプラスに働いてくれればと思います」
(ファンへ向けて一言お願いします)
「ダートを使ってきた馬で今回が初めての芝のレースになるので、正直どれくらいやれるのかというところはありますが、良い結果が出たらと思います」
(取材:小屋敷彰吾)
ラジオNIKKEI