「エルムS・G3」(12日、札幌)
連覇に向けて視界良好だ。昨年覇者
ロンドンタウンは8日、函館Wで5F72秒2。速い時計は出さなかったが、柔らかいフォームでしなやかな走りを披露した。休養明けとなるものの、仕上がりは万全と言っていいだろう。
待ちに待った一戦に向けて態勢は万全だ。前年覇者
ロンドンタウンが函館Wで軽快な動きを見せた。5Fからゆったりと入り、3角過ぎからペースアップ。最後まで余裕を持った走りで5F72秒2-41秒1-13秒1を記録した。
騎乗した蛯名は「しまいを伸ばすイメージで乗った。反応がひと息だったら追ってくれ、と言われたけど、やる必要はなかったね」と説明する。あえて速い時計は出さなかったのは状態がいいからこそ。4カ月の休養明けながら十分に仕上がっている。「初めて乗ったけど、動きはすごく良かった。具合は良さそうだよ」と内容に合格点を与えた。
見守った牧田師も満足している。「動きは良かったし、昨年と比べて遜色のない状態。体つきはゆったり映るが、太い感じではないよ」と出来の良さを強調する。昨年のこのレースではこれまでの記録を0秒8も短縮する1分40秒9のレコードタイムでJRA重賞初制覇。破った相手も上り調子にあった
テイエムジンソクだから価値がある。「舞台はいいからね」と師はコース変わりを歓迎。近走はひと息のレースぶりが続いているものの、今回は一変する要素は十分にある。
昨年はここを足掛かりに韓国へ遠征してコリアCを快勝。異国の地で重賞制覇を達成する飛躍を遂げた。「本調子なら十分にやれる」と鞍上は手応えをつかむ。さあ、狙うは昨年の再現だ。
提供:デイリースポーツ