「エルムS・G3」(12日、札幌)
東海S3着以来、6カ月半ぶりの実戦となる
モルトベーネが9日、札幌ダートで弾むようなフットワークを披露。時計自体は地味でも好調ぶりが見て取れた。ここに向けて態勢は万全。見事、復活Vを決めるか注目だ。
主戦の秋山を背に、
モルトベーネが札幌ダートで躍動した。終始馬なりで5F71秒7-41秒2-13秒1と時計自体は目立たないが、全身を弾ませて一直線に駆け抜けた。スタンドへ戻ってくるなり、鞍上は笑顔でこう話した。
「前へ行かせた馬を目標にしたが、最後までとてもいい動きだったね。レース間隔はあいたが、息遣いも問題なかった。仕上がり具合はいいと思う。楽しみになってきたね」
今回は東海S3着以来6カ月半ぶりの実戦。久々がどうかだが、1日に行われた1週前追い切りでは、栗東坂路で4F51秒8の好時計をマーク。その後、4日に栗東を出発し、札幌競馬場へ入厩。既に臨戦態勢は整っている。「入厩当初は少しイライラしたところもあったが、今はすっかり大丈夫。やはり、いい時に比べるとひと息かもしれないが、このメンバーでも力は通用するからね。札幌は2度経験しているので、全く心配することもない」と秋山の期待は膨らむばかりだ。
重賞初勝利となった昨年の
アンタレスSでは、
ロンドンタウンなど強敵を圧倒。中団でもまれずに競馬ができれば、ゴール前までしっかり伸びるタイプだ。はるばるやって来た北の大地で復活の雄たけびを上げる。
提供:デイリースポーツ