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【地方競馬】的場文 前人未到の7152勝!地方競馬通算最多勝更新 デビューから45年

デイリースポーツ
  • 2018年08月13日(月) 07時00分
 “大井の帝王”がついに地方ジョッキーの最高峰に立った。的場文男騎手(61)=大井・フリー=は12日、大井競馬5Rをシルヴェーヌで勝ち、4万567回目の騎乗で通算7152勝目をマーク。佐々木竹見元騎手と並んでいた地方競馬最多勝記録を更新した。

 万感あふれるゴールだった。記録達成間近になってやや足踏みはしたが、念願だった「13(歳)の頃から育ててもらった」ホームコースの大井で、ついに長年の夢をかなえた。

 9月には62歳になるレジェンドは、先頭でゴールを通過するや、先端が白い愛用のムチを右手で2度、3度振り上げた。馬の息を整えた後はゴール板前まで戻って、約1万5000人のファンへ馬上から何度も頭を下げた。

 岩石のように硬く盛り上がった両くるぶしで鞍を通じて馬体を締め、上半身を激しく上下にバウンドさせる独特の騎乗姿。メモリアルレースでも、先頭で直線に入るや“的場ダンス”をスタート。それに応えて脚を伸ばしたシルヴェーヌは2着に3馬身1/2の差をつけて鞍上に記念の勝利をプレゼントした。

 「これを目標にやってきたからね。よくここまできた。頑張って、努力してきたことへの、神様がくれたご褒美だと思う。皆さんに感謝、感謝だね」

 応援してくれるファンのことが常に頭にある。最近でも、4着に大健闘したジャパンダートダービーのレース後には「(馬券対象の)3着だったら、もっと喜んでもらえたのに…」。7月17日の浦和でゴール直後に落馬し、審議後に1着確定した時も「ファンに迷惑をかけなくてよかったよ」が第一声だった。

 「父親や兄貴から『一人前になるまで九州の地を踏むな』と言われて」中2で上京。「ラムネが5円、ヨーグルトが10円の、日本がまだ貧しかった時代。霞が関ビルに驚いた」と懐かしむ九州・筑後の少年が、デビューから実に45年、ついに地方競馬騎手の頂点に立った。

 ◆的場文男(まとば・ふみお)1956年9月7日生まれ、61歳。福岡県大川市出身。73年9月29日に騎手免許を取得。同10月16日に大井競馬場でデビューし、11月6日に初勝利。77年アラブ王冠賞で重賞初制覇。83年に大井初リーディングを獲得し、85年から20年連続を含めて通算21回。2002、03年は全国リーディング。JRA124戦4勝。東京都騎手会所属。165センチ、50キロ。

提供:デイリースポーツ

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